「治療」と「施術」の違いとは?接骨院の立場から考える

吉田院長

こんにちは、吉田接骨院院長の吉田です。

今日は現場でよく話題になる「治療」と「施術」という言葉の使い分けについて、私の考えをまとめたいと思います。

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「治療」と言ってはいけない?

「令和の虎」のような番組でもよく見かけるのですが、医師からは「治すとか言うな」「治療という言葉を使うな」と注意される場面があります。

法律的に「治療」という言葉を使えるのは医師です。接骨院や整体、あん摩マッサージ指圧師などは「施術」という言葉で表現しなければならない、という考え方があるのです。

正直に言えば、「施術」という言葉は言いにくいですし、現場では「治療」と言った方が分かりやすいことも多いです。しかし、立場上は「治療=医師の領域」「施術=私たちの領域」と分けられているのが現実です。

「治す」とは言えない…なら何と言う?

では「治す」という表現はどうすればよいのでしょうか?

医師でない私たちが使うべき表現は、例えば:

  • 症状を改善に導く
  • 自然治癒力を高める
  • 症状を良くする

といった言い方です。

つまり「私たちが治している」のではなく、「人間が本来持つ自然治癒力を引き出し、回復を助ける」ことが施術者の役割だという考え方です。

現場からの本音

とはいえ、現場で働いていると「治す」という言葉を使いたくなる瞬間はたくさんあります。
患者さんにとっても「改善に導く」より「治す」の方が直感的で分かりやすいでしょう。

しかし、法律上や言葉の使い方としては注意が必要であり、私たちは「施術を行い、自然治癒力を高めることで症状を改善に導く」と表現するのが正しいと言えます。

まとめ

  • 「治療」という言葉は医師の領域。接骨院では「施術」と言う。
  • 「治す」と言う代わりに「改善に導く」「自然治癒力を高める」と表現する。
  • 本音では「治す」と言いたいが、法的には正しい言葉の使い分けが求められる。

患者さんに伝える際には、できるだけわかりやすい表現を使いつつも、立場上の正しい言葉を選ぶことが大切だと考えています。

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吉田 泰裕
柔道整復師・鍼灸師
吉田接骨院院長。明治国際医療大学卒業後、宝塚市の斎藤接骨院に勤務しつつ明治東洋医学院専門学校に通い鍼灸師の資格も取得。一人ひとりの患者に寄り添った丁寧な診療は患者からの信頼も厚い。
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