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「ひだまりショット」という頭痛治療法について接骨院の立場から考える

公開日: 更新日:

こんにちは、吉田接骨院院長の吉田です。

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ひだまりショットとは

「ひだまりショット」は、日比さんが提唱する頭痛改善のための民間療法です。
専用の手技(指圧やマッサージに近い施術)によって、頭痛の原因となる筋肉や血流を整えることを目的としています。日比さんは、この施術を広めるために「頭痛治療家を1000人育てたい」というビジョンを掲げ、投資育成番組『令和の虎』にも出演しました。

引用動画

しかし、この「ひだまりショット」は番組出演をきっかけに「医療と非医療を混同している」「根拠が不十分」大きな議論を呼びました。

接骨院の現場に立つ私から見ても、この騒動にはいくつかの重要なポイントがあります。
「民間療法と医療の線引き」「効果の根拠をどう示すか」「患者さんへの伝え方」――これらは、治療や健康産業に携わる者にとって避けて通れないテーマです。

今回は、ひだまりショットについて接骨院の立場から自身の考えを話していきたいと思います

患者さんの声=エビデンスか?

ひだまりショットでは「1,000人を治した」というような実績が紹介されています。確かに、それだけの人数の声を集めるのは簡単なことではありません。ただし医療・治療の世界では「患者さんの体験談」はエビデンス(科学的根拠)とは区別されます。

「治った」と感じるのはあくまで本人の主観であり、プラシーボ効果の可能性も否定できません。ですから、現代医学的に証明するのは非常に難しい部分があります。

それでも「改善する人はいる」という現実

一方で、私の接骨院でも「病院では改善しなかったけれど、ここで施術を受けて楽になった」という患者さんは数多くいらっしゃいます。これは私自身の経験として間違いなく存在する事実です。

「データとして証明するのは難しい」――これはどんな代替医療でも共通する課題でしょう。しかし、それでも現場では確かに「症状が改善している人」がいるのです。

資格や知識の有無は大きなポイント

ひだまりショットの特徴として「誰でも学べる」「主婦でも習得できる」という点が打ち出されています。ただ、私の立場からすれば、やはり解剖学や生理学の知識を持った有資格者(柔道整復師、鍼灸師など)が行う方が安心です。

施術は「押さえる強さ」や「角度」といった細かい点で大きく結果が変わります。知識や経験がないまま模倣すると、逆に症状を悪化させるリスクもあるのです。

治療法の一つとしての位置づけ

整体やマッサージ、カイロプラクティック、鍼灸――世の中には数え切れないほどの治療法があります。ひだまりショットもその中の「一つの手法」と捉えるのが現実的だと思います。

大事なのは「痛みを和らげる」というゴールにどうアプローチするか。骨にアプローチするのか、筋肉にするのか、関節にするのか。手段は違えど、目指すところは同じです。

炎上する理由と関心を集める力

「令和の虎」で取り上げられた際には、医師との議論でかなり激しいやり取りがありました。これは「西洋医学」と「代替療法」という立場の違いからくる必然でもあります。

医師はエビデンスを重視せざるを得ませんし、代替療法を肯定しすぎれば同業者から批判を受けるリスクもあるでしょう。逆に、その対立構造が動画を面白くし、多くの人の関心を集めたのだと思います。

私が伝えたいこと

私が言いたいのは「ひだまりショットが特別」というよりも、「全国の治療院で、病院では改善しなかった症状を楽にしている例は数多くある」ということです。

ただし、その改善をどう説明するか、なぜ効果が出たのかをきちんと語れることが重要です。患者さんから「なぜ治ったのですか?」と聞かれたときに、理論立てて説明できるのが信頼につながります。

まとめ

ひだまりショットは一つのアプローチ方法であり、それ自体を頭ごなしに否定する必要はないと思います。ただし、知識や経験を持った施術者が行うこと、そして「なぜ改善したのか」をきちんと説明できることが大切です。

頭痛でお困りの方には、「どの治療法を選ぶか」よりも「信頼できる施術者に出会えるか」が大きなポイントになると私は考えています。

👉 今回の記事はあくまで私の個人的な見解です。頭痛や慢性的な不調でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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