痛い部位を触ると、より痛くなります
私が治療中に、「どんな具合ですか?最近良くなって来ましたか?」と尋ねますと、
患者さんは「いいえ!先生以前と変わらず痛みが取れません」と言われます。
そして、日常生活に於いて、その患者さんが何気なくしている事を細かく
聞き出しますと「痛いからいつも触っています」と言われる方が非常に多いです。
こういうことをしていると、何度治療を繰り返しても改善しません。

多くの方は痛む部分を触ることで「一時的に痛みが和らぐ。」「気分的におちつく。」
ということを言われます。しかし、その時は楽になった気がしても、数時間後には
さらに悪化します。そして痛いから又触る、そしてさらに悪化する。という具合で、
痛みというのは悪循環をくり返していきます。
患部を触るということは素人では非常に難しく、充分な知識・経験・技術を要します。
触るという事以外に
押さえる・叩(たた)く・擦(さ)する・揉(も)む、ということも しないで下さい。